こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
家計管理や資産形成を進めるとき、多くの人は「今月の支出はいくらか」 「貯蓄はいくら増えたか」と数字だけに注目しがちです。しかし、真に重要なのはお金の流れ全体を俯瞰すること。それによって、未来の資金計画がぐっと明確になります。そのための強力なツールが「キャッシュフロー表」です。今回はその作り方と活用のポイントを解説します。
キャッシュフロー表とは?
- 収入、支出、貯蓄・投資の流れを時系列で整理した表です。
- 過去の家計簿だけでなく、未来の資金予測まで含めることで、短期・長期の両面からお金の流れを把握できます。
キャッシュフロー表の基本構造
- 収入:給与、ボーナス、副業収入、配当など
- 支出:生活費、ローン返済、保険料、教育費、趣味・交際費など
- 貯蓄・投資:預貯金、投資信託、iDeCoなど
- 将来の大きな支出:住宅購入、教育資金、老後資金など
月単位や年単位で整理することで、資金の偏りや不足のリスクを早期に発見できます。
キャッシュフロー表を活用するポイント
- 無駄を発見できる
支出の偏りや無理なローン返済、投資のバランスの偏りに気づけます。 - 長期計画が立てやすくなる
教育費や老後資金など、将来的な大きな支出も事前に準備可能です。 - 家族で共有できる
配偶者や子どもと共有することで、家計の透明性が高まり、意思決定がスムーズになります。
作成のコツ
- 最初は大雑把でも構いません。徐々に精度を高めていくことが重要です。
- 固定費と変動費を分けると管理しやすくなります。
- 投資や貯蓄も「将来の支出のための準備」として明確に記載すると、計画性がより高まります。
最後に
キャッシュフロー表を作ると、自分のお金がどう動いているかをリアルに感じられます。
「お金は貯めるものではなく、流れを意識して動かすものだ」と実感できた瞬間、資産形成への考え方も自然と変わります。
小さな一歩でも、今日から自分の資金の流れを見える化してみましょう。
投資は知識だけでなく、行動して初めて意味を持ちます。