こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
不動産投資は「現金を生む資産」として注目される一方で、想像以上のリスクも潜んでいます。株や投資信託とは異なる特性を理解しないまま始めると、資産形成どころか逆に負担が増えることも。今回は、不動産投資における現金流(キャッシュフロー)とキャピタルゲイン、それぞれのリスクを整理してみましょう。
現金流(キャッシュフロー)とは?
現金流とは、家賃収入からローン返済や管理費、修繕費などの支出を差し引いた実際の手残りです。
- 毎月安定した収入を得られるか
- 空室リスクや入居者トラブルに備えているか
- 修繕や税金などのコストを十分に考慮しているか
不動産投資で破綻するケースの多くは、この現金流の計算が甘かったことに起因します。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲインは、購入時より高く売却できたときの利益です。
- 物件の価格は地域や経済状況に大きく左右される
- 地価や市場の変動によっては損失が出る可能性もある
- 短期間での高利回りはリスクが大きい
現金流が安定していても、キャピタルゲインを期待しすぎると長期的に不安定になりやすいです。
不動産投資のリスク管理ポイント
1. 余裕資金で運用する
ローン返済や予期せぬ修繕費に耐えられる資金余裕を確保しておくこと。
2. 地域と物件選びを慎重に
利便性、需要、周辺環境の変化など、長期視点での選定が重要です。
3. 複数物件や資産クラスで分散
不動産だけに資産を偏らせず、株式や債券など他の資産クラスと組み合わせることでリスクを抑えられます。
4. 長期視点で計画
現金流とキャピタルゲインのバランスを見ながら、数年単位の計画を立てることが安心につながります。
最後に
不動産投資は「現金流で生活を支え、キャピタルゲインで資産を増やす」という2つの軸を理解することが大切です。リスクを正しく認識し、長期的な視点で計画を立てることで、安定した資産形成につながります。
それではまた次回お会いしましょう。