こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
投資を始めるとき、最初に押さえておくべき重要な要素のひとつがリスク許容度です。「自分はどれくらいリスクを取れるのか?」を理解していないと、投資スタイルと性格が合わず、途中で挫折したり、必要以上に怖がったりしてしまいます。今日は、自分のリスク許容度を測るポイントとタイプ別の考え方を整理してみましょう。
リスク許容度とは?
リスク許容度とは、資産の価格変動や損失にどれだけ耐えられるかの目安です。
- 金額面:どの程度の資金減少まで許容できるか
- 心理面:価格が下がったときに動揺せず対応できるか
ここを理解していないと、投資の途中で慌てて売却してしまい、長期運用の効果を十分に得られません。
自分のタイプを知る
リスク許容度は大きく分けて3タイプに分類できます。
1. 保守型
- 資産の変動に敏感で、損失が怖い
- 株式よりも債券や預金を中心に運用したい
- 投資は安定志向、リターンより安全を重視
2. バランス型
- 適度なリスクを取りつつ安定も重視
- 株式と債券のバランスを考えて運用
- 相場の変動に一喜一憂せず、長期運用が可能
3. 攻め型
- 資産の価格変動を許容できる
- 株式やリスク資産の比率を高めに設定
- 短期の上下動にも耐えられ、長期的なリターンを追求
リスク許容度を測る方法
1. 資産シミュレーション
- 投資資金が最大でどれくらい減るかを試算
- 価格変動シナリオをいくつか作り、自分の心理的反応を確認
2. 性格・生活スタイルの自己分析
- 不安になりやすい性格か
- 生活費の余裕度やライフイベントに対応できるか
3. 少額投資で試す
- 実際に少額を投資して反応を見る
- 損失や利益に対する自分の行動パターンを観察
最後に
リスク許容度を正しく理解することは、投資戦略の土台です。自分の性格や生活環境に合った資産配分を知ることで、心理的なブレを減らし、長期的に安定した資産形成が可能になります。まずは、自分のタイプを客観的に見極めることから始めてみましょう。
このブログを読んでくださった方に感謝を込めて。また次の記事でお会いしましょう。