こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
投資を語るうえで欠かせないキーワードのひとつが「複利」です。
そして、その複利の力を最大限に活かす方法のひとつが配当再投資。
今日は「配当を受け取って使う」か「配当を再投資に回す」かで、将来どのくらい差が生まれるのかを整理してみましょう。
配当再投資とは?
株式や投資信託から得られる配当金や分配金を、消費せずに再び投資に回すことです。
これにより、元本に加えて再投資した分も次回のリターンを生み出すため、雪だるま式に資産が増えていきます。
たとえば、100万円を5%で運用した場合:
- 配当を使ってしまう場合 → 元本は100万円のまま
- 配当を再投資する場合 → 翌年は105万円が運用対象に
これを長期で続けると差はどんどん広がっていきます。
複利の力が効くのは「時間」
複利は短期ではそれほど差を感じませんが、10年、20年、30年と長期になるほど効果が顕著になります。
仮に100万円を年5%で運用すると:
- 配当を使った場合(単利):20年後 → 約200万円
- 配当を再投資した場合(複利):20年後 → 約265万円
たった「配当を使うか再投資するか」の違いで、60万円以上の差が生まれるのです。
配当を再投資すべきか?
再投資をおすすめするケース
- 長期で資産形成を目指している
- 老後資金や将来の目標に向けて投資している
- 日々の生活費は給与や他の収入でまかなえる
受け取って使うのも一つの選択
- すでにリタイアして生活費補填に回したい
- 安定的なキャッシュフローを重視している
つまり、現役期は再投資、リタイア後は取り崩しといった使い分けが現実的です。
配当再投資は「資産形成の加速装置」
配当をどう扱うかは、投資家のステージによって変わります。
しかし「長期の資産形成」という観点では、再投資こそが複利の力をフルに引き出す方法です。
資産形成の道はマラソン。
走り始めのうちは差が小さくても、ゴールに近づくほど配当再投資をしたかどうかで明暗が分かれます。
最後に
複利は投資の世界で「最強の力」と呼ばれることもあります。
あなたの資産運用において、配当再投資をどのように活かすか、一度見直してみてください。
今日の学びが、あなたの資産形成をもう一段スピードアップさせるヒントになれば幸いです。
それでは、また次回!