こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
投資初心者から上級者まで、長期投資でよく聞く言葉のひとつが「ドルコスト平均法」です。
毎月一定額を投資信託や株式に投じる手法で、価格変動のリスクを平準化できるとされています。
ただし、メリットだけでなく、知らずに落とし穴にハマる可能性もあります。
今回は、ドルコスト平均法の特徴と注意点を整理してみましょう。
ドルコスト平均法のメリット
① 価格変動のリスクを平準化できる
価格が高いときには少ない口数、価格が安いときには多く買えるため、平均取得単価を平準化できます。
これにより、大きなタイミングの誤りによる損失リスクを抑えやすくなります。
② 感情に左右されにくい
投資タイミングを自分で判断する必要がないため、市場の下落で焦って売るリスクを減らせます。
長期投資の習慣化にも役立つ方法です。
③ 少額から投資可能
毎月一定額を投資するため、まとまった資金がなくても投資を始められます。
積み重ねることで、長期的な資産形成につながります。
ドルコスト平均法の落とし穴
① 株価が上昇し続ける場合は効果が限定的
価格が右肩上がりの相場では、一括投資の方がリターンが大きくなることもあります。
そのため、市場環境に応じた柔軟な判断も時には必要です。
② 過信による投資額の固定
「毎月必ず一定額」というルールに固執しすぎると、生活費を圧迫したり、無理な投資を続けるリスクがあります。
投資可能な範囲内で無理なく実践することが大切です。
③ 短期的な相場変動には弱い
ドルコスト平均法は長期投資向きの手法であり、短期的な利益追求には不向きです。
短期間で大きく稼ぎたい場合は、別の戦略が必要になります。
長期投資の基本ツールとして活用する
ドルコスト平均法は、長期投資の「安心設計」として有効です。
しかし、万能ではなく、市場状況や自分の生活資金の余裕を考慮した使い方が重要です。
メリットと落とし穴を理解したうえで、計画的に積み立てを進めることが成功への近道となります。
最後に
ドルコスト平均法は、価格変動に惑わされず、着実に資産を積み上げるための強力な手段です。
ただし、万能ではないことも忘れず、自分の投資スタイルや生活状況に合わせて活用しましょう。
ではまた次回。 #慎一のマネー講座 にてお待ちしております。