【家計シミュレーション】教育費と老後資金を両立させるには?G家のケーススタディ

2025年9月15日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

「子どもの教育費も確保したいけれど、自分たちの老後資金も不安…」
この悩みは、多くの共働き世帯が直面する課題です。
今回は、G家(夫婦30代+子ども2人)のケースを例に、教育費と老後資金をどう両立させるかを考えてみましょう。

G家の状況

  • 夫:35歳、会社員、手取り月収35万円
  • 妻:33歳、パート、手取り月収15万円
  • 子ども:小学生1人、保育園児1人
  • 教育資金目標:大学進学までに子ども1人あたり500万円
  • 老後資金目標:65歳までに2,000万円

家計は黒字ですが、貯蓄はまだ少なく、毎月の生活費と学費のバランスが課題でした。

教育費と老後資金の両立プラン

① 生活費の見直しと優先順位の整理

G家では、固定費の見直しからスタート。

  • 保険の重複を整理 → 月1万円削減
  • サブスクや通信費を最適化 → 月5,000円削減

削減した1万5,000円は教育資金と老後資金の積立に充てました。

② 教育費は学資保険+積立NISAで分散

学資保険だけでなく、積立NISAも活用することで、リターンの底上げと柔軟な資金運用を両立。

  • 学資保険:月2万円
  • 積立NISA:月1万円

③ 老後資金はiDeCo+余剰資金で積立

iDeCoは節税効果があるため、無理のない範囲で毎月1万円を積立。
さらに、ボーナスの一部を追加積立に回すことで、長期的に老後資金を確保。

シミュレーション結果

  • 子ども2人の大学費用(500万円×2) → 積立と運用でほぼ準備可能
  • 老後資金(2,000万円) → iDeCo+余剰資金積立で20年間で到達見込み

ポイントは「教育費と老後資金を同時に考える」 「積立額を無理のない範囲で分散させる」ことです。

G家が学んだこと

  1. 家計の見直しで「無理なく貯める土台」を作る
  2. 教育費と老後資金は別枠で積立
  3. 長期投資(積立NISA・iDeCo)は分散して時間を味方につける

この3つを意識するだけで、教育費も老後資金も、焦らずに準備できることが分かりました。

最後に

教育費と老後資金の両立は、計画的に積立を分けることが大切です。
G家のケースのように、無理のない範囲で優先順位を整理して積み立てれば、安心感を持って将来に備えられます。