こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
投資ポートフォリオで債券を組み込むことは、株式のような華やかさはないものの、資産全体の安定性を高めるうえで重要な役割を果たします。
今回は、債券がなぜ「退屈」と言われるのか、そしてその退屈さが資産運用にどう生かされるのかを整理してみます。
債券の特徴
- 元本返済と利息の支払いが基本
- 株式に比べて価格変動が小さい
- 利回りは低めだが、安定したキャッシュフローを提供
株式のように大きな値上がりは期待できませんが、下落リスクも比較的小さいため、ポートフォリオ全体のリスクを抑える役割があります。
債券を組み込むメリット
- リスク分散
- 株式が下落した局面でも債券が安定していれば、資産全体の下落幅を抑えられます
- ポートフォリオのボラティリティを低減
- 安定した収入源
- 利息収入が定期的に入ることで、生活費や再投資に回しやすい
- 長期投資では複利効果も期待
- 心理的安定
- 価格変動が激しい株式中心の運用より、精神的に落ち着いて運用できる
- 焦らず長期投資を継続しやすい
ポートフォリオにおける債券の割合
- 一般的には「年齢に応じた債券比率」を目安にすることも多い
- 例:年齢50歳なら債券50%、株式50%
- 投資目的やリスク許容度によって調整
- 長期投資でも、株式が大きく下落した際に債券が緩衝材となる
実務的な組み込み方
- 国内債券・外国債券を分散して購入
- インデックス型債券投信でコストを抑える
- 株式と組み合わせ、定期的にリバランス
最後に
債券は一見「退屈な資産」に見えますが、ポートフォリオ全体の安定性を高め、心理的にも安心感を与えてくれる重要な役割があります。
長期投資で着実に資産を築くためには、株式だけでなく債券も戦略的に組み込むことが大切です。
それではまた次回。 #慎一のマネー講座 でも一緒に、ポートフォリオを安定させるコツを考えていきましょう。