こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
投資信託を選ぶ際、リターンばかりに目が行きがちですが、コストの違いが長期の運用成果に大きな影響を与えることをご存じでしょうか。
今回は、投資信託のコスト構造と、信託報酬や隠れコストを見抜くポイントについて整理してみます。
投資信託の主なコスト
信託報酬(運用管理費用)
- 投資信託を保有している間、運用会社に支払う手数料
- 年率で表記され、毎日基準価額から差し引かれる
- 長期投資では小さな差でも複利で大きな影響に
販売手数料
- 購入時にかかる手数料
- ネット証券では無料のケースも多く、コストを抑えるポイント
信託財産留保額(隠れコスト)
- 解約時に差し引かれる場合がある
- 短期売買が多い場合に注意
その他の隠れコスト
- 売買委託手数料や運用にかかる実質的費用
- 開示資料や目論見書で「実質コスト(TER)」を確認
コストの比較ポイント
- 同じ指数や運用方針の投資信託で比較
信託報酬の差が長期運用では大きく効いてきます - 実質コストも確認
隠れコストも含めた実質的な運用コストを把握することが重要 - コストとパフォーマンスのバランス
安いからといってパフォーマンスが低すぎる商品も避ける
長期運用での影響
- 年率0.2%の差でも、30年運用すると数十万円〜数百万円の差に
- コストを意識せずに選ぶと、積み立て効果が大きく減少
- 「安くて質の良い」投資信託を見極めることが成功の鍵
最後に
投資信託選びでは、コストを無視せず、信託報酬だけでなく隠れコストまで意識することが重要です。
長期的な資産形成を目指すなら、コストを抑えつつ運用方針に合った商品を選ぶことがポイントです。