こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
資産形成の基本は「継続的な積立」です。しかし、同じ額をずっと積み立て続けるだけで十分かというと、答えは「状況に応じて増額するのが望ましい」です。
では、積立額を増やすタイミングはいつが最適なのでしょうか。今回は、心理面・生活面・投資効果の3つの視点から考えてみます。
タイミング1:収入が増えたとき
- 昇給やボーナス増加など、可処分所得が増えたタイミングで積立額を増やす
- 「今の生活水準を維持しつつ増やす」ことで、無理なく積立が可能
- 収入増をそのまま生活費に回すだけでなく、将来への投資に回す感覚
タイミング2:支出が減ったとき
- 固定費の見直しや家計改善で余剰資金ができた場合
- 通信費や保険料、サブスクなどの削減分をそのまま積立に回す
- 支出削減の成果を「見える化」し、積立に反映させることでモチベーションも向上
タイミング3:市場の下落時(慎重に)
- 投資信託や株式の価格が一時的に下がったタイミングで増額することで、購入単価を下げるドルコスト平均法の効果を強化
- ただし、下落を見越して増額する場合は心理的に耐えられる範囲で行うことが大切
- 無理なタイミングでの増額は逆にリスクになるため注意
タイミング4:ライフイベントに合わせる
- 結婚・出産・住宅購入・転職など、ライフステージの変化に応じて積立額を調整
- 目標資金と期間を再設定し、必要な増額を計算
- 将来の資金計画と現状の収支をリンクさせることで、無理のない積立が可能
最後に
積立額を増やすタイミングは、収入増や支出減、ライフイベントなど、自分の生活や心理状態に合わせることが基本です。
一律の正解はなく、無理なく長期的に続けられるタイミングで増額することが、資産形成の成功につながります。
次回も一緒に、賢い積立方法を考えていきましょう。