【税制優遇の賢い使い方】iDeCo・NISAの併用テクニック

2025年9月6日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

資産形成を効率的に行ううえで、税制優遇制度を活用することは欠かせません。
特にiDeCoとNISAは、同時に使うことで節税効果を最大化できる強力なツールです。
今回は、iDeCoとNISAの特徴と、併用時のポイントを整理してみます。

iDeCoとNISAの基本

iDeCo(個人型確定拠出年金)

  • 掛金が全額所得控除の対象になり、所得税・住民税が軽減される
  • 運用益も非課税
  • 受け取るときに一定の税制優遇あり
  • ただし原則60歳まで引き出せない

NISA(少額投資非課税制度)

  • 年間一定額までの投資の運用益が非課税
  • 投資信託や株式に利用可能
  • 利用期間に制限あり(一般NISA・つみたてNISAで違いあり)
  • 途中で引き出し可能

iDeCo・NISA併用のメリット

  1. 税制優遇の二重活用
    iDeCoは掛金控除、NISAは運用益非課税で、それぞれのメリットを受けられる
  2. 目的に応じた資産形成
    iDeCoは老後資金、NISAは短中期の資産形成に使い分けられる
  3. リスク分散がしやすい
    資産の性質や期間を分けることで、心理的にも安心して運用できる

併用時の注意点

  • 投資の目標や期間を明確にする
  • iDeCoは引き出せないことを前提に、NISAで流動性を確保
  • 商品選びは重複を避けて分散投資を意識
  • 掛金や投資枠の上限を把握し、無理のない範囲で運用

実務的な運用例

  • 例1:老後資金重視
    iDeCoで月2万円積立、つみたてNISAで月1万円積立
  • 例2:短期~中期資産形成も併用
    iDeCoで老後資金を積み立てつつ、一般NISAで株式やETFに投資

自分のライフプランに合わせて、無理なく両制度を活用することが成功のポイントです。

最後に

iDeCoとNISAを併用することで、税制優遇を最大限に活かしながら資産形成が可能です。
制度の特徴やルールを理解し、自分の目的に合った運用方法を設計することが大切です。
まずは自分の投資目標を明確にして、少額からでもコツコツ積み立てを始めてみましょう。

今日も読んでくださった方に心からの感謝を。