【投資心理の備え】インデックス投資でも起こる“期間損失” 心理的対処法

2025年9月6日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

インデックス投資は長期的に安定した資産形成を目指す手法として広く推奨されています。
しかし、長期投資であっても一時的な損失、いわゆる「期間損失」が起こることがあります。
今回は、インデックス投資でも避けられない期間損失と、その心理的対処法について整理してみます。

期間損失とは?

期間損失とは、投資を行った期間の中で一時的に資産が目減りすることを指します。

  • 市場全体が下落した年に投資してしまった場合の評価損
  • 投資期間が短い場合、リターンがマイナスになる可能性がある
  • 長期投資でも、短期的には含み損を経験することがある

心理的に起こりやすい反応

  1. 焦りによる損切り
    一時的な含み損で慌てて売却すると、長期的なリターンを逃す可能性があります。
  2. 他人と比較して不安になる
    周囲の投資成績と比べて自己評価が下がると、判断を誤りやすくなります。
  3. 短期の変動に敏感になりすぎる
    株価や市場ニュースに一喜一憂して、計画的な積立や投資戦略を崩す原因になります。

心理的対処法

  • 長期目線を持つ
    インデックス投資は、数十年単位の成長を目指す手法です。一時的な損失は自然な現象と理解する。
  • 定期積立で時間分散
    毎月定額で購入することで、市場の上下動に関係なく購入単価を平準化でき、心理的負担も軽減されます。
  • 資産配分の見直し
    投資開始前にリスク許容度に応じた資産配分を設定しておくことで、期間損失に対する耐性を高められます。
  • 情報の整理と制限
    株価やニュースを追いすぎず、必要な情報だけに絞ることで不要な不安を避けられます。

最後に

インデックス投資でも、短期的な評価損は避けられません。
重要なのは、期間損失を「失敗」と考えず、心理的に耐えられる仕組みを作ることです。
長期的な目線と計画を持ち、焦らずコツコツ資産形成を続けることが、最終的に安心とリターンを生む鍵となります。