こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
長期投資をするうえで重要な考え方のひとつが「資産配分(アセットアロケーション)」です。
資産配分を維持するために行うのが「リバランス」ですが、年1回だけのリバランスで本当に十分なのか、迷う方も多いでしょう。
今回は、リバランスの頻度と実務上の考え方を整理してみます。
リバランスとは?
リバランスとは、株式・債券・現金などの資産割合が、当初決めた比率からずれたときに調整することです。
- 例:株式70%、債券30%の配分で運用している場合、株価上昇で株式が80%になったら、元の比率に戻す
- 適切なリバランスは、リスク管理と資産成長の両立に欠かせません
年1回リバランスのメリット
- 手間が少なく、心理的ストレスも少ない
- 長期投資では細かいタイミングより継続性が大事
- 市場の短期変動に振り回されずに済む
年1回だけで十分かを考えるポイント
- 資産の変動幅
株式比率が大きく変動する場合、年1回だと比率が大きくずれる可能性があります。 - 投資方針とリスク許容度
積極的にリスクを取りたい場合は、年1回で十分なこともありますが、リスクを抑えたい場合はもう少し頻繁なチェックが有効です。 - 手数料と税金の影響
頻繁にリバランスすると売買コストや税金がかかるため、年1回でバランスをとる方が効率的なこともあります。
実務的なリバランスの方法
- 年1回で十分なケース:長期投資で資産が比較的安定している場合
- 半年に1回や四半期に1回:株式の比率が大きく変動する場合や、目標比率を厳密に守りたい場合
- 重要なのは「自分の方針に合った頻度でルール化する」こと
最後に
リバランスの頻度は一律ではなく、投資方針やリスク許容度に応じて決めるのが基本です。
年1回でも十分な場合はありますが、自分の資産の変動幅や目標に合わせて調整することが大切です。
まずは自分のポートフォリオを確認し、リバランスのルールを明確にしてみましょう。