【資産配分の見直し】リバランスは年1回だけで本当に十分か?

2025年9月5日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

長期投資をするうえで重要な考え方のひとつが「資産配分(アセットアロケーション)」です。
資産配分を維持するために行うのが「リバランス」ですが、年1回だけのリバランスで本当に十分なのか、迷う方も多いでしょう。
今回は、リバランスの頻度と実務上の考え方を整理してみます。

リバランスとは?

リバランスとは、株式・債券・現金などの資産割合が、当初決めた比率からずれたときに調整することです。

  • 例:株式70%、債券30%の配分で運用している場合、株価上昇で株式が80%になったら、元の比率に戻す
  • 適切なリバランスは、リスク管理と資産成長の両立に欠かせません

年1回リバランスのメリット

  • 手間が少なく、心理的ストレスも少ない
  • 長期投資では細かいタイミングより継続性が大事
  • 市場の短期変動に振り回されずに済む

年1回だけで十分かを考えるポイント

  1. 資産の変動幅
    株式比率が大きく変動する場合、年1回だと比率が大きくずれる可能性があります。
  2. 投資方針とリスク許容度
    積極的にリスクを取りたい場合は、年1回で十分なこともありますが、リスクを抑えたい場合はもう少し頻繁なチェックが有効です。
  3. 手数料と税金の影響
    頻繁にリバランスすると売買コストや税金がかかるため、年1回でバランスをとる方が効率的なこともあります。

実務的なリバランスの方法

  • 年1回で十分なケース:長期投資で資産が比較的安定している場合
  • 半年に1回や四半期に1回:株式の比率が大きく変動する場合や、目標比率を厳密に守りたい場合
  • 重要なのは「自分の方針に合った頻度でルール化する」こと

最後に

リバランスの頻度は一律ではなく、投資方針やリスク許容度に応じて決めるのが基本です。
年1回でも十分な場合はありますが、自分の資産の変動幅や目標に合わせて調整することが大切です。
まずは自分のポートフォリオを確認し、リバランスのルールを明確にしてみましょう。