こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
子どもにお金の教育を始めるとき、つい「お小遣いの管理」 「貯金の仕方」 「投資の話」など、具体的なテクニックに目がいきがちです。
しかし実は、親自身がまず取り組むべきことがあるのをご存じでしょうか。
今回は、子どもにお金の教育をする前に親がやるべき基本ステップを整理してみます。
1. 親自身の家計を可視化する
子どもに「お金の大切さ」を教える前に、まず親が自分の家計を理解していることが重要です。
- 収入・支出・貯蓄・投資のバランスを把握する
- 無駄な支出や見直すべき支出を整理する
- 子どもに話せるレベルで数字を可視化する
親自身が家計を管理できていなければ、説得力のある教育はできません。
2. お金に関する価値観を整理する
お金の使い方や貯め方には、親それぞれの価値観があります。
- 「貯金は絶対」 「必要なものには惜しまず使う」など、家族の考え方を言語化する
- 子どもに伝える前に、自分たちの判断基準を明確にする
- 価値観を整理することで、教育の軸がぶれません
3. 小さな実践で体験させる準備
子どもにお金の教育をする際は、いきなり難しい理論よりも体験が重要です。
- お小遣い制度を導入して管理を任せる
- 貯金箱や家計簿アプリで収支を記録させる
- 目標を決めてお金を使う経験をさせる
このとき、親が先に「見本」として行動することで、子どもは自然に学ぶことができます。
4. 会話の習慣を作る
教育は一方通行ではなく、会話を通して進めることが大切です。
- 毎週の振り返りや使い方の相談を習慣化する
- 成功体験も失敗体験も共有して学びに変える
- 親が無理に正解を押し付けず、考える力を育てる
最後に
子どもにお金の教育を始めるとき、まず親自身が家計を整え、価値観を整理し、行動で示すことが出発点です。
「親が手本を示す」ことが、子どもの将来の金銭感覚を育てる最も大きな力になります。
小さなステップから始めて、子どもと一緒に学ぶ習慣を作っていきましょう。