こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
お金の話をすると、どうしても金融商品や投資の話に目がいきがちです。株式、投資信託、保険、ローン……。ですが、私がこれまで多くの個人や企業と関わる中で感じてきたのは、お金そのものより先に“信用資産”を築くことの重要性です。
信用資産とは、簡単に言えば「周囲から信頼される力」。目に見えないけれど、人生のあらゆる局面で大きな価値を生みます。
信用資産とは何か?
信用資産にはいくつかの種類があります。
- 個人信用:人柄や実績に基づく信頼。友人や同僚、顧客との関係で形成されます。
- 金融信用:返済履歴や与信情報に基づく信頼。銀行や貸金業者からの信用です。
- 社会的信用:地域や団体、社会の中で培う信頼。ボランティア活動や地域貢献なども含まれます。
金融商品は、この信用を前提に成り立つことが多いのです。例えば、ローンやクレジットカードも、過去の返済実績という信用情報がなければ利用できません。
信用資産を増やす具体的な方法
約束を守る
小さな約束を守ることが信用の第一歩です。支払い、納期、連絡の返信。ここを軽視すると信用は減ります。
情報の透明性
自分の状況や能力を隠さず、正直に伝えること。金融相談でも、家計の状況やリスク許容度を正直に伝えることで最適な提案が受けられます。
長期的な信頼構築
信用は一夜で作れるものではありません。日々の行動の積み重ねが評価されます。
私自身、クライアントの相談に真摯に向き合い続けることで、数年後に思わぬ支援や機会が舞い込んだ経験があります。
信用資産が金融商品に勝る瞬間
信用資産があると、金融商品では得られないメリットがあります。
- 緊急時に融資が通りやすい
- ビジネスや副業のチャンスをもらいやすい
- 支援や協力者が自然と集まる
お金は増やせますが、信用は信頼される行動を積み重ねることでしか増えません。
最後に
金融商品を学ぶことももちろん大切です。ですが、同じくらい、いや場合によってはそれ以上に信用資産を築く努力を意識してみてください。
小さな約束を守る、情報を正直に伝える、日々の信頼を積み重ねる——
この地道な行動が、長期的な人生の安心と自由を生みます。
数字以上に大切なのは、自分の行動が周囲に与える影響と信頼感です。
その価値を、これからも大事に育てていきたいと思います。それではまた次回お会いしましょう。