こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
「お金って、結局なんのために必要なのか?」
そんな質問をよく受けます。
私の答えはシンプルで、
「お金は未来の選択肢を増やす道具」
ということ。
今日は、この考え方を「ライフステージ別」に分けて整理してみましょう。
どの世代でも共通するのは、数字の大小よりも「どんな未来を選びたいか」を意識して行動することです。
20代 —— 自分への投資が一番の“利回り”
社会人になり、収入も貯蓄もまだ大きくない20代。
この時期に優先すべきは「お金を貯めること」以上に、自分への投資です。
- 資格やスキルに投資してキャリアの基盤を作る
- 健康習慣を整えて医療費リスクを減らす
- 小さな金額でも投資を始めて「時間」を味方につける
特に20代で始めるつみたてNISAは、30年後に大きな資産差を生みます。
未来の自由を広げるには、少額でも「習慣化」することが最大のポイントです。
30〜40代 —— 家族と未来のための選択肢を準備
結婚・子育て・住宅購入と、大きなお金のイベントが集中する時期。
未来の自由度を保つためには、優先順位をつけることが欠かせません。
- 教育資金は学資保険より「ジュニアNISA」や「特定口座の積立」で柔軟に
- 住宅ローンは「借りすぎない」 「繰り上げ返済を無理しない」
- 保険は「万一に備えるもの」と「貯蓄を兼ねるもの」を切り分ける
この世代は「守りながら増やす」がテーマ。
すべてを完璧にしようとすると家計がパンクします。
“いま必要な選択肢”と“未来に残したい選択肢”を分けて考えましょう。
50代 —— 老後の選択肢を広げる資金設計
50代になると「リタイア後の生活」を意識し始めます。
この時期に意識したいのは、出口戦略を整えることです。
- iDeCoや企業年金の受け取り方を確認
- 教育費の支払いが終わったら「老後資金」にシフト
- 健康と人間関係への投資を続けて、生活の質を守る
50代の判断は老後の生活に直結します。
「資産を増やす」より「どう取り崩すか」 「どう楽しむか」を考え始めるのが賢い選択肢です。
最後に
お金は単なる数字の積み上げではありません。
未来の自分が「どう生きたいか」 「何を選びたいか」を映す鏡です。
20代は“学びへの投資”、
30〜40代は“家族の未来への備え”、
50代は“老後の自由を残す設計”。
それぞれのライフステージで「未来の選択肢」を意識して一歩踏み出すことが、最終的に“自分らしい人生”につながります。
数字以上に大切なのは、自分の心がどれだけ軽くなったか。
その自由感を、これからも大事に育てていきたいと思います。
それではまた次回お会いしましょう。