こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
20代の方からよく相談を受けるテーマのひとつに「貯金しているつもりなのに全然増えていかない」という悩みがあります。
実はこの背景には、“貯めてるつもり貯金”という落とし穴が潜んでいるんです。
今日は、20代がやりがちな「やっている気になるけれど実は貯まらない」習慣を整理してみましょう。
給与口座にそのまま放置する
「毎月少しずつ残っていくはず」と思って、給与が入った口座にお金を入れっぱなしにするパターン。
しかし実際には、気づけば引き落としや急な出費で減ってしまい、結局ほとんど残らないことが多いです。
“残ったら貯める”のは貯金の王道に見えて、実は一番失敗しやすい方法。
先取りで別口座に移す仕組みを作らないと「残らないまま」が続いてしまいます。
目的のない「なんとなく貯金」
「とりあえず貯金しておけば安心」という気持ちは大切ですが、具体的な目的がないとモチベーションが続きません。
旅行資金、資格取得、引っ越しの頭金など、ゴールを明確にすると「貯める理由」ができて加速します。
“なんとなく”だと、誘惑に負けて結局使ってしまうのが人間。
目的のない貯金は、砂場に水を流しているようなものなのです。
定期預金だけに頼る
「定期預金に入れているから安心」と思っている人も少なくありません。
確かに使いすぎを防げますが、金利はほとんど増えないのが現実。
20代という時間を味方にできる年代だからこそ、少額からでも投資信託やつみたてNISAなど「増やす」仕組みを取り入れる方が有利です。
リスクを取るのが怖いと感じるかもしれませんが、“リスクを学ぶこと”こそ20代の財産になります。
最後に
「貯めてるつもり貯金」は、頑張っているのに成果が見えず、途中で挫折する大きな原因になります。
大事なのは「仕組みで強制的に残す」 「目的を持つ」 「時間を味方にする」の3点。
20代でこの習慣を整えれば、30代以降の安心感がまるで違ってきます。
“やってるつもり”を“ちゃんと貯まる”に変える一歩を、今日から踏み出してみましょう。
お金は未来の選択肢を増やすための道具です。
あなたの20代が、もっと自由で楽しい時間になるよう応援しています。