こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今日はいつもの「金融教育・マネーリテラシー講座風」ではなく、
ちょっと雑誌記事のような軽めの読み物テイストでお届けします。
お金を扱う視点は真面目ですが、肩の力を抜いて読んでいただければと思います。
今日は「1年だけ使えるお金をどこに置くか?」というテーマでお話しします。
たとえば——
- 来年に住宅リフォームを予定している
- 子どもの学費で来春にまとまった支払いがある
- 車の買い替えや結婚式の準備資金
こうした「使う時期が決まっているお金」は、投資に回して大きく増やすよりも 安全第一 で運用するのが基本です。
では、定期預金よりも“ちょっと得”になる置き場所はあるのでしょうか?
私なりに 「1年だけ使えるお金の置き場所ランキング」 を作ってみました。
第3位:ネット銀行の定期預金
まずは王道。1年満期で預けると、メガバンクの定期預金(年0.002%程度)よりも金利が高めです。
ネット銀行なら 0.2〜0.3% が狙えることもあります。
「安全・シンプル・元本保証」という点で、使う時期が決まっている資金にはやはり強い選択肢。
第2位:個人向け国債(変動10年)を1年で解約
「10年もの」と聞くと長い印象ですが、実は 1年経てば中途換金が可能 です。
途中解約のペナルティは直近2回分の利息を引かれる程度。
現在の金利情勢だと 0.5%前後 で、定期預金よりも有利なケースが多いです。
「国が元本保証している」という安心感もポイント。
第1位:証券会社の“ほったらかし型”MRF/円建てMMF
証券口座にお金を入れると利用できる「MRF(マネー・リザーブ・ファンド)」や「円建てMMF」は、短期金融市場で運用される商品です。
最近は金利上昇の影響もあって 0.3〜0.7%程度 がつく場合も。
株や投資信託にすぐに回す予定はなくても、「一時避難先」として置いておくだけで普通預金よりも効率的。
まとめ:優先順位は「安全>利回り」
「1年だけ使うお金」は、増やすことよりも 減らさないこと が一番大切です。
ランキングの中では国債や定期預金が安心度は高く、MRF/MMFは少し金融リテラシーがある方向け。
- 来年の予定支出がハッキリしているなら「ネット銀行の定期」
- 少しでも上を狙いたいなら「個人向け国債」
- 証券口座に慣れているなら「MRF/MMF」
この3つを状況に合わせて選ぶのが、私のおすすめです。
みなさんは「来年のために取ってあるお金」、どこに置いていますか?
「ただ普通預金に置いているだけ」なら、ちょっとした工夫で ランチ代くらいは浮く かもしれません。
それでは今回はこの辺で。また次回!