こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
最初は「ずっと走り続けなきゃ」と思っていた
投資を始めたころ、私は「積立は休まずに続けなければならない」と思い込んでいました。
毎月一定額を淡々と積み立てていくドルコスト平均法。
理屈では理解しているつもりでも、急に株価が下がったり、家計が少し厳しくなったりすると、
「この先もちゃんと続けられるだろうか…」と不安になることがありました。
頭では「長期投資だから大丈夫」と分かっている。
でも心のどこかで「マラソンなのに全力疾走している」ような疲れを感じていたのです。
“給水ポイント”という考え方
そんなときに私の頭に浮かんだのが、学生時代に参加した市民マラソンの記憶でした。
給水所で紙コップの水を受け取り、一息ついてまた走り出す。
走り続けるためには、途中でリズムを整える時間が欠かせなかったのです。
そう考えると、ドルコスト平均法の積立も「給水ポイント」のようなものに見えてきました。
毎月の積立は“ゴールに向かうための小さな水分補給”。
決して大きなインパクトはないけれど、その積み重ねが完走につながる。
このイメージに切り替えた瞬間、投資を続けることがぐっと楽になりました。
休んでもいい、でも立ち止まらない
さらにマラソンの比喩が教えてくれたのは「ときどき休んでもいい」ということ。
走っていて足がつりそうになったら、一度立ち止まってストレッチをしても構わない。
それでリズムを取り戻せば、また走り出せる。
投資も同じです。
もし家計が厳しくなったら、一時的に積立額を減らしたり、数か月休んだっていい。
大事なのは「コースを外れてやめてしまわないこと」。
完走を目指すマラソンのように、長期投資も“走り続ける工夫”こそが肝心です。
最後に
ドルコスト平均法は「完璧に守るルール」ではなく、「走り続けるための給水ポイント」。
そう思えたとき、投資は義務ではなく習慣になり、心もずいぶん軽くなりました。
未来の自分に向けて、今日も一杯の水を受け取るように。
そんな気持ちで積立を続けるのが、長期投資を支える一番のコツだと私は感じています。
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