こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
「たくさんのお金を持てば、幸せになれる」
そう考える人は少なくありません。
でも実際には、一定以上のお金を得た後の幸福度の上昇は、それほど大きくないことが研究でわかっています。
では、私たちの幸福度をぐっと押し上げるものは何か。
それは「物語」なのです。
お金がくれる幸せの限界
もちろんお金は大事です。
衣食住を整え、教育や医療を受け、安心して暮らすためには欠かせない。
けれど、モノを買う喜びは慣れてしまいやすく、時間が経つと薄れていきます。
「新しいスマホを買っても数か月で慣れる」
そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
幸福度を高める“物語”とは?
一方で、人の記憶に長く残り、心を温め続けるのが「物語」です。
- 友人と一緒に挑戦した旅の思い出
- 家族で分かち合った小さな成功体験
- 仕事を通じて生まれた達成感や感謝の言葉
これらはお金で直接買うことはできませんが、「経験」として私たちの中に刻まれ、語り継がれる財産になります。
つまり「物語を集める」とは、経験を資産化することなのです。
お金で物語を買う視点
ここで大切なのは「お金を使って物語を生む」という視点。
- モノを買うより、体験に投資する
- 一人で消費するより、人と共有できる時間に使う
- 未来の自分が語れるようなエピソードを意識して選ぶ
同じお金でも、使い方次第で「ただの消費」にもなれば「物語を育てる投資」にもなります。
最後に
お金は大切ですが、それ自体が幸せを生むわけではありません。
むしろ、お金をどう使って「物語」を集めるかが、人生の幸福度を大きく左右します。
あなたは最近、どんな物語を手に入れましたか?
学びを小さな一歩につなげていきましょう。
それでは、次回もお楽しみに。