【安心の副作用】お金の不安が減ったら、未来を語る時間が増えた

2025年8月19日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

不安に支配されていた頃

少し前まで、私も「お金の不安」に頭を占められていた時期がありました。
「来月の支払いは大丈夫かな」 「急な出費があったらどうしよう」——そんなことばかり考えていて、家族や友人と未来の話をする余裕もありませんでした。

心配は尽きることなく、気づけば“今日を回すことで精一杯”になってしまう。
お金に追われていると、人生の視野まで小さくなってしまうものです。

小さな仕組みが安心をつくる

そんな状態から抜け出せたのは、ほんの小さな行動の積み重ねでした。
給与口座から自動で積立投資に回す仕組みをつくり、生活防衛資金を別口座に置き、家計の出入りを「見える化」したこと。

すると、“最低限の安心”が土台としてできあがります。
「いざというときの備えがある」と思えるだけで、日常の不安はぐっと減る。
心の余裕を生むのは、額の大きさよりも“安心できる仕組み”だったのです。

未来の話を楽しめるようになった

不安が減ると、不思議と会話のテーマが変わります。
「老後どうしよう」ではなく「老後にどんな暮らしをしたいか」
「教育費が心配」ではなく「子どもにどんな経験をさせたいか」

同じ“未来”を語っていても、そこにあるのは恐れではなく希望。
お金にコントロールされていた会話が、未来をデザインする時間へと変わったのです。

最後に

お金の不安があると、視野はどうしても“今”に縛られます。
逆に、その不安を減らすだけで、未来を自由に描く余白が生まれる。

資産形成は、ただ数字を増やすためではなく、未来を語る時間を増やすためのもの。
そう思えるようになったとき、私は本当の意味で「投資の価値」を実感しました。

それでは、このブログを読んでくださった方に感謝を込めて。
また次の記事でお会いしましょう。