こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
先日、ちょっとした出来事がありました。
タクシーに乗った帰り道、いつもならSuicaでピッと済ませるところを、うっかりチャージが足りず、久しぶりに財布から現金を取り出して支払いました。
千円札を渡して、お釣りを受け取る。
指先に触れる紙幣と硬貨の質感。
なんだか懐かしいような、不思議な感覚でした。
キャッシュレスの便利さと「触れる感覚」の欠如
キャッシュレス決済は本当に便利です。スピーディーで管理もしやすい。
でも、物理的にお金に触れることがなくなると、「使った感覚」が鈍くなるんですよね。
お札が財布から減るときのちょっとした寂しさ。
硬貨をじゃらっと渡すときの「持っていたものが減る」実感。
これがないと、どうしても“数字が動いただけ”のように思えてしまいます。
子どもとお金の話をするときに
そういえば、子どもに「お小遣い」を渡すとき。
デジタル送金も便利ですが、あえて現金で渡すことがあります。
手に入った重みを感じる。
「これで好きな本を買おう」と考える。
そうした“触れる体験”は、お金の価値を学ぶうえで大事だと改めて思いました。
最後に
キャッシュレスの便利さを享受しつつ、時々はあえて「現金に触れる時間」を作る。
それだけでお金との距離感が変わり、感覚が研ぎ澄まされるように感じます。
今日もここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。