こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
先日、ある企業研修で「副業」についての質問を受けました。
「うちの会社は副業解禁なんですが、実際にやるメリットってあるんですか?」と。
この問い、実はとても本質的です。
私はこう答えました。
——「副業は、“お金の保険”になりますよ」
保険の役割は「備え」
保険には「もしも」に備える役割があります。
病気や事故、火災など、予期せぬリスクに対して家計を守るのが保険。
同じように、収入面のリスクに備える手段のひとつが「副業」です。
- 会社の業績悪化による減給やボーナスカット
- 急なリストラ
- 家族の介護や転勤で働き方が制限される
こうした“想定外”は誰にでも起こり得ます。
その時に「会社一本」の収入しかなければ、家計は大きく揺らぎます。
でも、副業からの収入がある人は、下支えを持っている。
いわば収入の「セーフティーネット」です。
金額よりも「流れ」をつくることが大切
「でも副業で月1万円とかじゃ意味ないですよね?」
こうした声もよく聞きます。
けれど、私はむしろ金額よりも「収入の流れが複数ある」という事実のほうが重要だと思います。
月1万円でも「給与以外にお金が入ってくる仕組み」を経験できる。
これが将来、規模を広げたり、新しい収入の柱に育つ可能性を持っています。
また、気持ちの余裕という意味でも大きい。
「会社が多少揺れても、ゼロではない」という安心感は、生活防衛に直結します。
スキルと人脈も“保険”になる
さらに言えば、副業で得られるのはお金だけではありません。
- 新しいスキル
- 社外での人脈
- 自分の名前で仕事をする経験
これらはすべて、将来のキャリアを支える「無形の資産」です。
副業で磨いたスキルが転職や独立につながることもあります。
つまり、副業は「収入保険」であると同時に、「キャリア保険」にもなり得るのです。
最後に
「副業は、お金の保険になる」
これは私の実感でもあり、数多くの相談を受けてきた中での共通点です。
もちろん、本業を疎かにしてまでやる必要はありません。
けれど、将来の“もしも”に備えて、小さくても別の収入の流れをつくっておく。
それは家計にとって、そして心にとっても大きな保険になるはずです。
学びを小さな一歩につなげていきましょう。
それでは、#慎一のマネー講座 でまた!