こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
「お金を貯めなきゃ」と思うのは誰しも同じですが、
私が金融の現場で長く見てきて感じるのは、実は“信用貯金”のほうがリターンが大きいということです。
“信用貯金”とは?
ここでいう「信用貯金」とは、銀行口座に積み上げるお金ではありません。
日々の生活や仕事で築いていく 「あの人なら大丈夫だ」 「この人となら一緒にやりたい」 という評価や信頼のことです。
- 約束を守る
- 期日をきちんと守る
- 小さな義理を大切にする
- 周囲に誠実でいる
こうした行動は数字には表れませんが、確実に人からの“信用残高”を積み上げます。
お金より効く場面がある
例えば、企業の資金繰りの現場。
手元資金が少なくても、銀行や取引先からの信用が厚ければ「一時的な融資」や「支払い猶予」でピンチを乗り切れるケースがあります。
逆に、預金残高が多くても「信用残高」が薄ければ、いざという時に誰も手を差し伸べてくれない。
これは個人も同じです。
“信用利息”は想像以上に大きい
お金の貯金は利息がわずかですが、信用の貯金は利息が複利で返ってきます。
- 信用ある人には 仕事のチャンス が集まる
- 信用ある人は 困ったときに助けてもらえる
- 信用ある人は 情報や人脈 を紹介してもらえる
つまり、「信用の利息」は 目に見えない資産運用 なのです。
今日からできる“信用貯金”の習慣
- 返信は早めに、できれば当日中に
- 借りたものは期限前に返す
- お世話になったら小さくても一言お礼を伝える
- 損得勘定抜きで「一手間」を惜しまない
こうした小さな積み重ねが、将来の大きなリターンにつながります。
最後に
もちろん、金融資産を築くことも大切です。
でもそれと同じくらい、いや場合によってはそれ以上に、「信用」という無形資産を積み上げることが人生のリターンを左右します。
貯金通帳と同じように、自分の“信用残高”を時々チェックしてみる。
それが、お金以上に価値のある資産形成なのかもしれません。
「金利は下がっても、信用利息は下がらない」を忘れずに。それでは、また!