こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今日は少し個人的な投資体験をお話ししたいと思います。
テーマは
「株価が上がっても下がっても、どうでもよくなる境地」
一見すると投げやりなようですが、実は長期投資にとって大事な心の安定につながるお話です。
一喜一憂で疲れ果てた日々
私がインデックス投資を始めたばかりの頃は、毎日が落ち着きませんでした。
- 株価が上がれば「もっと買っておけばよかった!」
- 株価が下がれば「損してしまった、どうしよう…」
夜寝る前にスマホを開いては赤や青の数字に振り回され、心臓がバクバク。
正直に言えば、投資を始めたばかりの頃は、精神的にかなり消耗していたんです。
“積立が止まらない”という安心感
そんな私を変えたのは、「自動積立」の仕組みでした。
毎月決まった日に、証券会社が黙々と投資信託を買ってくれる。
どんなに株価が下がっても、買い付けは続いていく。
ある時ふと、こう思ったのです。
「結局、私が悩んでも悩まなくても、積立は勝手に進むんだな」
その気づきが、気持ちを少しずつ軽くしてくれました。
“数字より習慣”に意識を移す
さらに数年が経つと、資産のグラフが右肩上がりになっているのを目にしました。
短期では乱高下しても、長期では少しずつ育っている。
その経験を重ねるうちに、私はこんな感覚を持つようになりました。
- 株価が上がっても「まぁ、そのうち下がることもあるだろう」
- 株価が下がっても「安く買えるならむしろラッキー」
つまり、「どっちに転んでもどうでもいい」という境地に近づいていったのです。
もちろん資産がゼロになっても平気、という意味ではありません。
“日々の値動き”に心を乱されなくなった、ということです。
ゴールは遠くの未来にある
インデックス投資のゴールは「明日」や「来週」ではありません。
10年後、20年後の自分や家族のためにコツコツと積み立てている。
そう思えた時、今日の株価の上下はほとんど意味を持たなくなりました。
むしろ「時間そのものが最大の味方だ」と思えるようになったんです。
最後に
株価の上下に心を振り回されると、投資は長続きしません。
逆に「どうでもいい」と思えるようになった時、投資は一気にラクになります。
- 上がっても下がっても積立は続く
- 長期のグラフは少しずつ右肩上がり
- 未来のために“今”を預けている
これに気づけた時、投資の世界はとても静かで、穏やかなものに変わりました。
「あなたは今、株価にどのくらい心を揺さぶられていますか?」
もし疲れているなら、それは“境地”に近づくサインかもしれません。それでは今回はこの辺で。