こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今日は「インデックス投資をしていると時々もやもやする…」というテーマを取り上げます。
具体的には——
「配当が出ないと、投資している実感が湧かない」
という悩みです。
“配当ゼロ=報われていない”の錯覚
個別株投資をしていると、定期的に配当金や株主優待が届きます。
お金が実際に振り込まれると、ちょっとしたご褒美のようで嬉しいですよね。
一方で、インデックス投資は違います。
投資信託では配当を自動的に再投資してくれる仕組みが一般的。
つまり、「配当ゼロ」に見えるのです。
結果、投資初心者の方からはよくこんな声を聞きます。
- 「お金を入れているのに、何も返ってきてない気がする」
- 「本当に資産が増えているのか不安」
- 「結局、銀行預金と変わらないのでは?」
これは数字の問題ではなく、感情の問題なんです。
“見えない配当”を意識する
インデックス投資信託の基準価額がじわじわと上がっていく背景には、
企業が出した利益や配当がファンドの中で再投資されていることがあります。
つまり、配当はゼロではなく、
「自分の資産に組み込まれて、雪だるまの芯になっている」
と考えるのが正しい見方です。
私はこれを“見えない配当”と呼んでいます。
グラフで可視化する
もう一つの方法は、資産の推移をグラフで「見える化」することです。
毎月、証券口座の残高をエクセルや家計簿アプリに入力し、資産の線を描いていく。
そうすると、数か月ごとに少しずつ右肩上がりの線が見えてきます。
この「線」が、配当金の代わりに心を支えてくれるのです。
“配当生活”はゴール後にとっておく
インデックス投資家にとって、配当は「育成中の果実」です。
まだ木が育っていない段階で果実を取る必要はありません。
むしろ、将来の取り崩し期に差しかかったとき、
ETFや高配当株を組み合わせることで“配当生活”を楽しむ余地があります。
育てている間は「配当ゼロでもいい、むしろ再投資で育てよう」と思えれば、
長期投資を続ける気持ちがぐっと安定します。
最後に
配当ゼロでも幸せに投資を続けられるかどうかは、
「お金の流れをどう捉えるか」にかかっています。
- 配当がなくても、資産の中にちゃんと蓄積されている
- グラフ化すれば、自分の成長が視覚的に見える
- ゴール後に“果実”を楽しむために、今は育てる時期
こう考えると、不思議と心が軽くなります。
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