こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
普段はセミナーや講演で「お金との付き合い方」についてお話ししていますが、今日はちょっと身近な事例をご紹介しましょう。
正直に言えば……これは私自身の“やらかし”でもあります。
コンビニでの小さな習慣
数年前のことです。
私は毎朝、出勤前にコンビニに立ち寄っていました。
コーヒーと、ついでにおにぎりやパンを一つ。
「まあ、1回300円くらいだし大したことない」と思っていました。
でもある日、家計簿アプリを眺めていたら、
「コンビニ支出:月9,200円」という表示が出てきたんです。
正直、ドキッとしました。
“ちりつも”のインパクト
300円×20日=6,000円くらいだろうと思っていたのですが、
実際には飲み物やちょっとしたお菓子も足して、気づけば1万円近く。
「これって、積立NISAの月額と同じくらいじゃないか」
そう思った瞬間、胸の中で何かがザワザワしました。
私は人前で「小さな積立を続ければ未来は変わります」と語っているのに、
自分は“なんとなくの習慣”でお金を流していたのです。
コンビニをやめずに工夫する
とはいえ、私はコーヒーが好きだし、コンビニに立ち寄る気分転換も大切でした。
そこで無理な我慢はやめて、**「工夫で支出を減らす」**方向に切り替えました。
- コーヒーはマイボトルに切り替え
- パンやおにぎりは前日に買って持参
- コンビニは“週に2回まで”とルール化
すると、月のコンビニ支出は3,800円まで下がりました。
小さな改善が大きな安心に
浮いたお金は、そのまま積立NISAに回しました。
月5,000円を年5%で20年積み立てたら、将来約200万円になります。
「たったコーヒー1杯分の習慣が、未来の自分にここまで差をつけるのか」
そう思うと、正直ちょっと鳥肌が立ちました。
最後に
お金の話というと難しい制度や投資商品ばかりに目が行きがちですが、
本当に大切なのは、日々の暮らしの中にある“ちいさな気づき”です。
私にとってあのコンビニ習慣は、今も忘れられない学びです。
そして今でも、コーヒーの香りをかぐたびに「あの頃の自分」を思い出します。
あなたの生活にも、“なんとなく”で続けている出費はありませんか?
それを未来の自分にプレゼントできたら……きっと心強いはずです。