こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今日は、私自身がインデックス投資を続ける中で経験した、ちょっとした「やらかし談」をご紹介しましょう。
テーマは——
「暴落のときにやってしまった、小さな失敗」
理屈では分かっていた“暴落はチャンス”のはずが…
インデックス投資の基本は、長期・分散・積立。
そしてセミナーや書籍で繰り返し強調されるのが——
「暴落はむしろ安く買えるチャンスです」
頭では完全に理解していました。
ところが、実際にコロナショックやリーマン級の下落を目の前にしたとき、心はまったく別の動きをしたのです。
積立設定を一時停止
当時の私は、毎月淡々とインデックスファンドを積み立てていました。
ところが株価が連日のように真っ赤に沈み、資産がみるみる減っていくのを見て……
「今は少し様子を見た方がいいかもしれない」
そう思ってしまい、積立を一時停止してしまったのです。
売却まではしませんでしたが、「買い続ける」という一番大事なルールを崩してしまいました。
振り返れば大きな損失ではないが、機会損失は大きかった
結果的にその後、株価は持ち直し、積立を再開した頃には基準価額が戻り始めていました。
つまり私は、もっと安く買えるチャンスを自ら逃したことになります。
金額にすれば数万円程度の差かもしれません。
でも私にとっては「行動の弱さ」を突きつけられる経験でした。
“やらない”ほうが正解のときもある
この失敗から学んだのは、暴落時には「何かしなければ」と焦ってしまうこと自体がリスクになる、ということ。
本当は、ただ積立を続けて放っておけばよかったのです。
インデックス投資家にとって、暴落でやるべきことはシンプルです。
- 積立をやめない
- 余裕資金があればむしろ買い増す
- 画面を見すぎない
“動かない勇気”を持つことの大切さを、身をもって知りました。
最後に
投資をしていると、大小さまざまな失敗は避けられません。
でも、その失敗を「次はやらない」と意識できれば、それ自体が財産になります。
暴落に出会ったときこそ、真の意味での投資家の成長のチャンスです。
私の小さな失敗談が、これからの皆さんの投資ライフのヒントになれば幸いです。
さて、ここで皆さんに質問です。
「もし次に大きな暴落が来たら、あなたは積立を続ける自信がありますか?」
ぜひ、自分の心に問いかけてみてください。