こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今日は「ATMの手数料」について、ちょっと違う角度からお話ししたいと思います。
「あ、また引かれてる!」の正体
みなさんは、ATMを利用するたびに表示される「110円」 「220円」といった手数料、どんな気持ちで見ていますか?
「小銭だから気にしない」
「まあ、便利料みたいなもの」
そう思ってスルーしている方も多いはずです。
でも、この“わずかな金額”が積み重なると、思っている以上に大きな出費になっているんです。
たとえば、月に4回、時間外に220円を払ったら年間で1万560円。
これは「募金箱にお金を入れている」のと同じくらいのインパクトがあります。
でも、その募金箱…誰のため?
募金なら、困っている人や支援したい活動のためにお金が使われますよね。
でもATM手数料は?
銀行のシステム維持や運営費に使われるわけですが、利用者にとって直接的なメリットは「便利に引き出せた」という一点だけ。
つまり「自分で自分に寄付している」ような、不思議な募金箱なのです。
小さな工夫で“募金”をやめられる
もちろん「絶対に払ってはいけない」という話ではありません。
忙しい時や急な出費で「手数料を払ってでも今必要!」というケースはあります。
でも毎回そうだとしたら、それはただの“習慣的な寄付”。
- 引き出す日は給料日の翌日などにまとめる
- コンビニではなく提携ATMを使う
- キャッシュレス決済をうまく取り入れる
こうした工夫で、“見えない募金箱”に入れるお金をグッと減らすことができます。
最後に
本物の募金は、自分の意志で「ここに託したい」と思って入れるもの。
でもATMの手数料は、意志がなくても勝手に出ていってしまいます。
だからこそ、まずは「これは募金箱なんだ」と気づくことが第一歩です。
みなさんのお財布から流れ出ている“見えない募金”が、今日から少しでも減りますように。
それではまた。
#慎一のマネー講座 では、身近なお金の「小さなムダ」を見直すヒントをお届けしています。