【教育費の三段ロケット】“予測不能に見えて実は規則的に膨らむ費用”

2025年8月16日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

今回のテーマは、多くの家庭で最大の重荷となる「教育費」。
「気づいたら家計が追いつかない」
「まさかこんなにかかるとは」
そう口にする親御さんは少なくありません。

でも実は、教育費の増え方はロケットのように“三段階”でやってくるのです。

きっかけは「中学受験が家計を直撃」

あるご家庭のケース。
小学5年生の息子さんのために塾へ通わせ始めたところ、
月謝+模試代+季節講習で、年間100万円を超える出費に。

「こんなにかかるなんて知らなかった」と奥様は苦笑い。
でも、これは“想定できる第一段”にすぎません。

教育費の三段ロケットとは?

教育費は大きく3回、急上昇します。

  1. 小学校高学年〜中学受験期
    塾代・模試代・講習費が一気に跳ね上がる。
  2. 高校進学期
    私立進学なら入学金+制服・教材費で数十万円。
    加えて、塾や予備校代が本格化。
  3. 大学進学期
    入学金+授業料+仕送り。
    地方進学なら「家賃6万+生活費」が丸ごと追加。

この“段階的ジャンプ”を知らずに構えていると、家計は必ず息切れします。

導入した仕組み──「教育費カレンダー」

私が提案するのは、
お子さんの学年を軸に「10年先までの教育費カレンダー」を作ること。

例:

  • 小6〜中3:塾代ピーク期
  • 高1〜高3:学費+予備校費
  • 大学入学:初年度納付金+家賃準備

こうして“見える化”すると、
「あと3年で100万円必要になる」と早めに動けるのです。

家庭の反応──「焦りから準備へ」

教育費カレンダーを導入したご家庭からは、
「漠然とした不安が“数字の形”になった」
「だから逆に、備え方が分かって安心した」
という声をよくいただきます。

最後に

教育費は“突然の津波”ではなく“規則正しいロケット発射”。
先回りして燃料(資金)を積んでおけば、慌てずに飛び立てます。

それではまた。コーヒー片手に  #慎一のマネー講座 でもお会いしましょう。