こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今回は、かつては毎回ローンで車を買っていたDさん(40代男性)が、あるきっかけで現金一括派に切り替えたお話です。
ローンは悪ではありませんが、「買い方」を変えるだけで家計は劇的に軽くなる、という実例です。
車は“月々払い”が当たり前だった
Dさんは地方在住、通勤も買い物も車必須の環境。
社会人になってから20年、車の買い替えは4回。
そのすべてが「頭金少なめ・残りはローン」でした。
月々の支払いは、保険や維持費と合わせて約6万円。
「車はそういうもの」と思い込んでいたため、負担を感じることはあまりなかったそうです。
気づきは“ローンが途切れなかった”こと
ある日、車検証を見ながら気づきます。
「あれ? 前の車のローンが終わった瞬間、次のローンが始まってる…」
実際、20年間で「ローンが完全にゼロ」の期間はわずか数か月。
しかも総支払額を計算してみると、金利だけで4台合計で100万円以上払っていたことが判明しました。
“次の車”資金を先に貯める戦略
そこでDさんは方向転換を決意。
今乗っている車はローン完済まで乗り切り、その後は車の積立を開始。
毎月2万円を“未来の車資金”に回し、車検やメンテをしながら大事に乗り続けました。
結果、次の買い替えは現金一括購入で実現。
現金派になって変わったこと
Dさん曰く、現金購入の一番のメリットは“精神的な自由”だそうです。
「ローンがないから、転職も引っ越しも怖くない。
車に乗るたびに“まだ支払ってる”って感覚がないのは、本当に楽です。」
また、ローン分が空いた家計には余裕が生まれ、旅行や趣味にも回せるお金が増えました。
この話のポイント
- ローンの連鎖を断ち切る勇気
車を大事に長く乗り、次の購入資金を先に貯める。 - 金利は“見えないコスト”
20年の積み重ねは、驚くほど大きな金額になる。 - 精神的な安心感は金額以上の価値
負債ゼロの状態は、将来設計を柔軟にしてくれる。
最後に
ローンは、時間を買う便利な仕組みです。
しかし、生活必需品である車ほど、借金に頼らない選択肢を持つことが、長期的な家計の安定につながります。
もし今あなたが車のローンを払っているなら、「次は現金で買う」という目標を立てるだけでも、未来のお金の流れは変わります。
それではまた! #慎一のマネー講座 でもお会いしましょう。