【車はローンで買わない】現金派に切り替えたDさんの逆転計画

2025年8月15日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

今回は、かつては毎回ローンで車を買っていたDさん(40代男性)が、あるきっかけで現金一括派に切り替えたお話です。
ローンは悪ではありませんが、「買い方」を変えるだけで家計は劇的に軽くなる、という実例です。

車は“月々払い”が当たり前だった

Dさんは地方在住、通勤も買い物も車必須の環境。
社会人になってから20年、車の買い替えは4回。
そのすべてが「頭金少なめ・残りはローン」でした。

月々の支払いは、保険や維持費と合わせて約6万円
「車はそういうもの」と思い込んでいたため、負担を感じることはあまりなかったそうです。

気づきは“ローンが途切れなかった”こと

ある日、車検証を見ながら気づきます。

「あれ? 前の車のローンが終わった瞬間、次のローンが始まってる…」

実際、20年間で「ローンが完全にゼロ」の期間はわずか数か月。
しかも総支払額を計算してみると、金利だけで4台合計で100万円以上払っていたことが判明しました。

“次の車”資金を先に貯める戦略

そこでDさんは方向転換を決意。
今乗っている車はローン完済まで乗り切り、その後は車の積立を開始。

毎月2万円を“未来の車資金”に回し、車検やメンテをしながら大事に乗り続けました。
結果、次の買い替えは現金一括購入で実現。

現金派になって変わったこと

Dさん曰く、現金購入の一番のメリットは“精神的な自由”だそうです。

「ローンがないから、転職も引っ越しも怖くない。
車に乗るたびに“まだ支払ってる”って感覚がないのは、本当に楽です。」

また、ローン分が空いた家計には余裕が生まれ、旅行や趣味にも回せるお金が増えました。

この話のポイント

  1. ローンの連鎖を断ち切る勇気
    車を大事に長く乗り、次の購入資金を先に貯める。
  2. 金利は“見えないコスト”
    20年の積み重ねは、驚くほど大きな金額になる。
  3. 精神的な安心感は金額以上の価値
    負債ゼロの状態は、将来設計を柔軟にしてくれる。

最後に

ローンは、時間を買う便利な仕組みです。
しかし、生活必需品である車ほど、借金に頼らない選択肢を持つことが、長期的な家計の安定につながります。

もし今あなたが車のローンを払っているなら、「次は現金で買う」という目標を立てるだけでも、未来のお金の流れは変わります。

それではまた! #慎一のマネー講座 でもお会いしましょう。