【家計の現場から】“まとめ買い”が家計を圧迫する日

2025年8月15日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

今日は、スーパーやネット通販でついやってしまう「まとめ買い」のお話です。
節約のつもりでやっているのに、気づけばお財布が軽くなっていた…という経験、ありませんか?

事例:冷凍庫がパンパンのBさん

Bさん(40代・パート勤務)は、3人家族の主婦。
ある日、スーパーで冷凍食品が“3割引”になっているのを見つけ、まとめて購入。
さらに、ネット通販で日用品を箱買いして送料無料に。

その結果、冷凍庫も押し入れもパンパン。
しかも、賞味期限切れや在庫忘れで捨ててしまったものもチラホラ…。

Bさんはこう振り返ります。

「安く買ったつもりが、結局ムダにしてました」

「まとめ買い貧乏」のメカニズム

  1. 在庫が多いと、使い方が雑になる
    「どうせあるし…」と使う量が増える。
  2. お金が“先に出ていく”
    一度に数千円〜数万円が出ていくため、月末の余裕が減る。
  3. 支出感覚が麻痺する
    「割引だからOK」という判断で、本来必要ないものまで買ってしまう。

芹沢流・賢い買い方のポイント

  • 在庫は“使い切り3日ルール”で管理
    食品や日用品は、在庫が3日分を切ったら補充。
  • まとめ買いは“確実に使う物”だけ
    調味料や洗剤など、消費ペースが安定しているものに限る。
  • 買う前に“冷蔵庫の棚卸し”
    買い物リストを作る前に冷蔵庫と食品棚をチェック。これだけでムダ買いは激減します。

最後に

節約は「買う時」より「買わない選択」にこそ力があります。
まとめ買いはうまく使えば家計の味方ですが、油断すると静かにお財布を圧迫します。

買い物かごに商品を入れる前に、ほんの数秒――
「これ、本当に必要?」と心の中でつぶやいてみてください。
その小さなひと手間が、1か月後のお財布を笑顔にします。

それではまた。
#慎一のマネー講座 でもお会いしましょう。