【クラウドサービスの落とし穴】便利さの裏にある“固定費化”

2025年8月15日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

最近、ビジネスでもプライベートでも「クラウドサービス」を使わない日はほぼないですよね。
オンラインストレージ、動画会議、会計ソフト、プロジェクト管理ツール…。
月額1,000円程度のものが多く、「安いし便利だから」とつい契約してしまいます。

使っていないのに“毎月”引き落とされる

クラウドサービスは、契約した瞬間から固定費になります。
そして恐ろしいのは、
「解約手続きを忘れたまま、半年以上ほぼ使っていない」というケースが非常に多いことです。

ある企業では、部門ごとに似たようなサービスを契約していて、
実は同じ機能を持つツールに毎月合計10万円以上支払っていました。
気づいたときには年間120万円が空に消えていた計算です。

利用量に応じて“じわじわ”単価が上がる

クラウドは便利な分、容量やユーザー数を増やすと、
いつの間にか初期契約の倍以上の料金になっていることがあります。
しかもアップグレードは簡単でも、ダウングレードや解約は手続きが複雑な場合が多い。

賢い使い方の3か条

  1. 利用状況の棚卸しを月1回
    使っていないサービスは即解約。
  2. 同じ機能を持つツールをまとめる
    似た用途のものは1つに集約。
  3. 契約更新月を把握する
    年間契約の場合、更新日前に見直し。

最後に

クラウドサービスは、もはや「水道・電気・ガス」に並ぶライフライン。
だからこそ、使い方を誤ると固定費のブラックボックス化が進みます。
便利さの裏には必ずコストがある——それを意識するだけで、年間数万円〜数十万円単位の節約が可能です。

それでは、今日はこの返で失礼いたします。