【旅好き金融講師が語る】海外両替のベストタイミング

2025年8月15日

//

芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

旅を重ねるうちに、いつも自分に問いかける言葉があります。
それは「なぜ昨日じゃなく今日両替したんだろう」。

今回は、そんな“あるある後悔”を減らすための、両替のタイミングについてお話しします。

両替のタイミングで損をする人・得をする人

旅先で知り合ったバックパッカーが、こんなことを言っていました。
「同じ日に同じ額を両替しても、人によって1食分くらい差が出る」
そう、両替はタイミングと場所次第で、カフェ1回分くらいの違いは軽く生まれるのです。

為替レートは生き物

為替レートは、株価や天気と同じく毎日変動します。
「昨日より円高(有利)」なら同じ金額で多くの現地通貨が手に入り、逆に円安だと損になります。

さらに、週末や祝日前後は銀行間取引が止まり、レートが割高になることもあります。

旅の3ステップ両替術

  1. 出発前に半分だけ両替
    為替アプリで数日間レートをチェックし、そこそこ有利な日があれば日本で両替。
  2. 現地到着後は空港で必要最低限
    移動や初日の食事代だけ確保。空港レートは高めなので欲張らない。
  3. 街中で残りを両替
    現地の銀行や評判の良い両替所で追加。観光地よりビジネス街のほうがレートが良いことが多いです。

現地空港の両替所はなぜ高い?

空港は「便利さプレミアム」が乗っているため、手数料が高く設定されています。
例えるなら、富士山の山頂で買うペットボトルと同じ。
下山(市街地)すれば、同じ水が半額で買えます。

最後に

旅は“思い出”にお金を使いたいもので、両替の失敗にお金を使いたいわけではありません。
ちょっとした為替チェックと計画的な両替で、その分のカフェやお土産を増やせます。

次に海外へ出かけるときは、レートを「運任せ」にせず、少しだけ戦略を立ててみてください。
その一杯のカフェラテが、両替の工夫で手に入ったら――きっと旅の味も少し濃くなるはずです。

それでは今日はこのあたりで失礼します。
旅もお金も、準備がすべて。次回もそのお手伝いをしますね。