こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
旅を重ねるうちに、いつも自分に問いかける言葉があります。
それは「なぜ昨日じゃなく今日両替したんだろう」。
今回は、そんな“あるある後悔”を減らすための、両替のタイミングについてお話しします。
両替のタイミングで損をする人・得をする人
旅先で知り合ったバックパッカーが、こんなことを言っていました。
「同じ日に同じ額を両替しても、人によって1食分くらい差が出る」
そう、両替はタイミングと場所次第で、カフェ1回分くらいの違いは軽く生まれるのです。
為替レートは生き物
為替レートは、株価や天気と同じく毎日変動します。
「昨日より円高(有利)」なら同じ金額で多くの現地通貨が手に入り、逆に円安だと損になります。
さらに、週末や祝日前後は銀行間取引が止まり、レートが割高になることもあります。
旅の3ステップ両替術
- 出発前に半分だけ両替
為替アプリで数日間レートをチェックし、そこそこ有利な日があれば日本で両替。 - 現地到着後は空港で必要最低限
移動や初日の食事代だけ確保。空港レートは高めなので欲張らない。 - 街中で残りを両替
現地の銀行や評判の良い両替所で追加。観光地よりビジネス街のほうがレートが良いことが多いです。
現地空港の両替所はなぜ高い?
空港は「便利さプレミアム」が乗っているため、手数料が高く設定されています。
例えるなら、富士山の山頂で買うペットボトルと同じ。
下山(市街地)すれば、同じ水が半額で買えます。
最後に
旅は“思い出”にお金を使いたいもので、両替の失敗にお金を使いたいわけではありません。
ちょっとした為替チェックと計画的な両替で、その分のカフェやお土産を増やせます。
次に海外へ出かけるときは、レートを「運任せ」にせず、少しだけ戦略を立ててみてください。
その一杯のカフェラテが、両替の工夫で手に入ったら――きっと旅の味も少し濃くなるはずです。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
旅もお金も、準備がすべて。次回もそのお手伝いをしますね。