【マネー講座】 「円安で旅が高くなる日」通貨の魔法に気づく瞬間

2025年8月15日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

今日はちょっと旅気分な話をしましょう。

出発前の計算違い

ある年の夏休み、娘が「シンガポールに行きたい!」と言い出しました。
久しぶりの家族旅行、私もウキウキしながら旅行会社の見積もりをチェック。
すると、3か月前に見ていた価格より明らかに高い。

理由は簡単。為替が円安方向に動いたからです。
同じホテル、同じ航空券でも、円で払う額が1割近くアップしていました。

為替ってそんなに影響あるの?

「1ドルが100円から110円になったら、たった10円の差じゃないの?」
──と、よく聞かれます。

でも、旅費が30万円ならどうでしょう。
10%動けば3万円の差。
しかも、現地での食事や買い物も全部割高になるわけです。

芹沢流・為替リスクの軽減術

  1. 旅行計画が決まったら、早めに外貨を確保
    空港よりも銀行やFX口座で両替するほうがレートが良い場合が多い。
  2. 外貨建てのプリペイドカードを活用
    為替が有利なタイミングでチャージしておけば、現地でも安心。
  3. 出発時期を為替相場で見直す
    円高のタイミングを狙う…といっても難しいですが、長期計画なら有効。

「運任せ」から「戦略的」に

旅行は楽しむものですが、為替の影響を知っているだけで、無駄な出費は減らせます。
しかも、ちょっとした計算や準備が、旅先での余裕や安心に直結します。

あの日、マーライオンを眺めながら私は思いました。
「お金の流れを読む力は、旅の自由を広げる力だ」と。

最後に

旅は思い出を作る最高の時間ですが、同時にお金の使い方を学ぶ絶好の機会でもあります。
円高も円安も避けられませんが、「知っているかどうか」で結果は変わります。

通貨の動きを味方につければ、次の旅行はもっと自由で、もっと楽しいものになるはずです。

ではまた次回!