こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今日はちょっと旅気分な話をしましょう。
出発前の計算違い
ある年の夏休み、娘が「シンガポールに行きたい!」と言い出しました。
久しぶりの家族旅行、私もウキウキしながら旅行会社の見積もりをチェック。
すると、3か月前に見ていた価格より明らかに高い。
理由は簡単。為替が円安方向に動いたからです。
同じホテル、同じ航空券でも、円で払う額が1割近くアップしていました。
為替ってそんなに影響あるの?
「1ドルが100円から110円になったら、たった10円の差じゃないの?」
──と、よく聞かれます。
でも、旅費が30万円ならどうでしょう。
10%動けば3万円の差。
しかも、現地での食事や買い物も全部割高になるわけです。
芹沢流・為替リスクの軽減術
- 旅行計画が決まったら、早めに外貨を確保
空港よりも銀行やFX口座で両替するほうがレートが良い場合が多い。 - 外貨建てのプリペイドカードを活用
為替が有利なタイミングでチャージしておけば、現地でも安心。 - 出発時期を為替相場で見直す
円高のタイミングを狙う…といっても難しいですが、長期計画なら有効。
「運任せ」から「戦略的」に
旅行は楽しむものですが、為替の影響を知っているだけで、無駄な出費は減らせます。
しかも、ちょっとした計算や準備が、旅先での余裕や安心に直結します。
あの日、マーライオンを眺めながら私は思いました。
「お金の流れを読む力は、旅の自由を広げる力だ」と。
最後に
旅は思い出を作る最高の時間ですが、同時にお金の使い方を学ぶ絶好の機会でもあります。
円高も円安も避けられませんが、「知っているかどうか」で結果は変わります。
通貨の動きを味方につければ、次の旅行はもっと自由で、もっと楽しいものになるはずです。
ではまた次回!