【お金の話】 「投資の種類とリスク低減編」

2025年8月14日

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芹沢慎一

こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。

前回は、お金を“友達”にたとえて、貯金と投資の付き合い方をお話しました。
今日はその続き——つまり、新しい友達をどうやって選び、どうやって上手に付き合っていくか、です。

投資にはいろんな「性格」の友達がいる

投資と一口に言っても、実はかなり個性豊かな面々がそろっています。

  1. 株式投資
    いわば、行動派でムードに左右されやすい友達。
    景気が良ければハイテンションでリターンをくれるけれど、悪化すると急に落ち込みます。
    ただ、長く付き合うと成長株のように頼もしくなることも。
  2. 債券投資
    こちらは堅実で慎重な友達。
    ドラマチックな展開は少ないけれど、大きく裏切ることもあまりありません。
    利息という安定収入をコツコツくれます。
  3. 不動産投資
    どっしり構えた地主タイプの友達。
    家賃収入や資産価値の上昇で利益をくれますが、初期費用や管理の手間はそれなりに必要。
    気軽に呼び出せない反面、長期的な関係で力を発揮します。
  4. 投資信託
    面倒見の良い幹事タイプの友達。
    お金をまとめて、代わりにいろんな投資先に分けてくれます。
    プロにお任せできる安心感がある反面、手数料という「お礼代」は忘れずに。

リスク低減は「友達を分けて持つ」こと

投資の世界では、よく「卵を一つのカゴに盛るな」と言います。
これはつまり、友達は一人に絞らず、複数と付き合おうということ。

たとえば株式だけに全額を入れると、景気悪化で全員そろって沈む危険があります。
でも株式・債券・不動産・投資信託と分ければ、誰かが落ち込んでも、他の誰かが支えてくれます。

時間を味方にする

リスクを減らすもう一つの方法が「時間の分散」。
たとえば毎月1万円を積立投資すれば、相場が高いときも安いときも少しずつ買い続けることになります。
これは「友達を季節ごとに訪ねる」ようなもので、一度の気まぐれに振り回されずにすみます。

自分の許容度を知る

最後に大事なのは、あなた自身の性格に合う友達を選ぶこと
「ちょっとの上下動でも胃が痛くなる」タイプなら、安定志向の債券や分散型の投資信託が合うかもしれません。
逆に「刺激がないと物足りない」タイプなら、株式や成長企業への投資が楽しめるでしょう。

最後に

  • 投資先には性格の違う友達がいる
  • リスクは「分けて持つ」ことで減らせる
  • 時間の分散は相場のムラをやわらげる
  • 自分に合った投資先を選ぶことが大切

お金の友達選びは、結婚相手選びに似ています。
見た目(リターン)だけで選ぶと、性格(リスク)で苦労することもある。
でも、相性の良い相手を見つけて長く付き合えば、人生を豊かにしてくれる——そんな存在です。

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それでは、次回もお楽しみに!