こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
前回は、お金を“友達”にたとえて、貯金と投資の付き合い方をお話しました。
今日はその続き——つまり、新しい友達をどうやって選び、どうやって上手に付き合っていくか、です。
投資にはいろんな「性格」の友達がいる
投資と一口に言っても、実はかなり個性豊かな面々がそろっています。
- 株式投資
いわば、行動派でムードに左右されやすい友達。
景気が良ければハイテンションでリターンをくれるけれど、悪化すると急に落ち込みます。
ただ、長く付き合うと成長株のように頼もしくなることも。 - 債券投資
こちらは堅実で慎重な友達。
ドラマチックな展開は少ないけれど、大きく裏切ることもあまりありません。
利息という安定収入をコツコツくれます。 - 不動産投資
どっしり構えた地主タイプの友達。
家賃収入や資産価値の上昇で利益をくれますが、初期費用や管理の手間はそれなりに必要。
気軽に呼び出せない反面、長期的な関係で力を発揮します。 - 投資信託
面倒見の良い幹事タイプの友達。
お金をまとめて、代わりにいろんな投資先に分けてくれます。
プロにお任せできる安心感がある反面、手数料という「お礼代」は忘れずに。
リスク低減は「友達を分けて持つ」こと
投資の世界では、よく「卵を一つのカゴに盛るな」と言います。
これはつまり、友達は一人に絞らず、複数と付き合おうということ。
たとえば株式だけに全額を入れると、景気悪化で全員そろって沈む危険があります。
でも株式・債券・不動産・投資信託と分ければ、誰かが落ち込んでも、他の誰かが支えてくれます。
時間を味方にする
リスクを減らすもう一つの方法が「時間の分散」。
たとえば毎月1万円を積立投資すれば、相場が高いときも安いときも少しずつ買い続けることになります。
これは「友達を季節ごとに訪ねる」ようなもので、一度の気まぐれに振り回されずにすみます。
自分の許容度を知る
最後に大事なのは、あなた自身の性格に合う友達を選ぶこと。
「ちょっとの上下動でも胃が痛くなる」タイプなら、安定志向の債券や分散型の投資信託が合うかもしれません。
逆に「刺激がないと物足りない」タイプなら、株式や成長企業への投資が楽しめるでしょう。
最後に
- 投資先には性格の違う友達がいる
- リスクは「分けて持つ」ことで減らせる
- 時間の分散は相場のムラをやわらげる
- 自分に合った投資先を選ぶことが大切
お金の友達選びは、結婚相手選びに似ています。
見た目(リターン)だけで選ぶと、性格(リスク)で苦労することもある。
でも、相性の良い相手を見つけて長く付き合えば、人生を豊かにしてくれる——そんな存在です。
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それでは、次回もお楽しみに!