こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
ここ数年で、私たちの暮らしにすっかり溶け込んだサブスク(定額サービス)。
映画や音楽、学習アプリに、最近では洋服のレンタルまで。
気づけば「生活のほぼ全部がサブスク化」している方も珍しくありません。
きっかけは、受講生の家計診断
先日、セミナー後の個別相談で30代の女性から家計簿を見せてもらいました。
項目をチェックしていくと…あれ?やたらと980円〜1,500円の引き落としが並んでいる。
- 動画配信サービスA
- 音楽配信サービスB
- フィットネスアプリC
- 英語学習アプリD
- 毎月届くコーヒー豆の定期便E
一つ一つは小額です。
でも合計すると——月1万2,000円。
年間にして14万4,000円です。
サブスクの“麻痺ポイント”
サブスクが恐ろしいのは、「気づかないうちに固定費化する」ところ。
- 契約時はワクワクしても、半年後にはほとんど使っていない
- 解約しようと思っても、手続きが面倒で先延ばし
- 月額が小さいため、支払いの痛みを感じにくい
これらが重なり、“塵”が“山”になってしまいます。
芹沢流「サブスク棚卸し術」
私は年に一度、“契約棚卸し”をおすすめしています。
やり方は簡単。
- 先月のカード明細・口座引き落としを全部洗い出す
- サブスクサービス名をリスト化する
- 「直近1か月で使った回数」を書く
- 使っていない or 月1回未満なら、原則解約
この作業をやると、多くの方が「これ、もう解約でいいか…」と気づきます。
特に「無料期間だけ試そうと思って…」系の契約は、解約漏れの温床です。
サブスクの正しい使い方
サブスクは、使い倒せるならコスパ最高です。
毎日音楽を聴く人にとって、月額千円で聴き放題はむしろ節約。
しかし「なんとなく」で続けると、浪費に早変わりします。
私の基準はシンプル。
“契約前より生活が明らかに豊かになったか?”
この問いに即答で「YES」と言えないなら、契約の見直し時です。
最後に
分割払いもサブスクも、“少額であること”が油断のもと。
未来の自分の自由度を削らないよう、定期的な見直しを習慣にしましょう。
それでは今回はこの辺で。読んでくださった方に心からの感謝を。またお会いしましょう!