こんにちは。
マネーリテラシー講師の芹沢慎一です。
今回は、地元の高校で行った「はじめてのクレジットカード講座」の様子をお届けします。
対象は高校2・3年生。進学や就職を控え、「カードを作るかも」というリアルなタイミングです。
講座のスタートは質問から
私は最初にこう聞きました。
「クレジットカードを持っている人?」
数人の手が上がります。ほとんどはアルバイトや家族のカードを利用しているようです。
続いて、
「クレジットカードって、どんな仕組みだと思う?」
「お金がなくても買える」 「支払いが後になる」 「ポイントがたまる」
…うん、だいたい正解。でも、大事なところが抜けていました。
クレジットカード=“借金”の入り口
私は黒板に大きくこう書きました。
クレジットカード=一時的にお金を借りている
カード払いは、カード会社が一度お店にお金を立て替えてくれて、後から利用者がその分を返す仕組みです。
この「立て替え」があるからこそ、延滞すると利息や遅延損害金が発生します。
生徒の反応は「え、そうなの!?」 「ポイントだけもらえるものだと思ってた…」と半分驚き、半分納得という感じ。
高校生がやりがちな3つの落とし穴
私は実際によくある失敗例を3つ紹介しました。
- 使いすぎる
→「1回だけ」のつもりが積もり積もって請求が高額に。 - 支払い日を忘れる
→延滞は信用情報に傷がつき、将来のローンや賃貸契約に影響。 - リボ払いの怖さを知らない
→毎月の支払い額は少ないのに、利息で総額が大きくなる。
ここで「リボ払い」の計算例を見せたら、教室が一気にざわつきました。
使うなら“ルールを決める”
最後に、生徒たちと一緒に「もし自分がカードを持つなら守りたいルール」を作りました。
- 上限金額を決める(例:月1万円まで)
- 支払日はカレンダーやスマホに必ず登録
- リボ払い・分割払いは使わない
- 毎月、明細を必ず確認する
こうして自分でルールを決めると、“借金”という意識がしっかり芽生えます。
講座後の感想
終了後のアンケートでは、
「今までカードはただの便利ツールだと思っていたけど、お金を借りている意識を持てた」
「社会人になる前に聞けてよかった」
という声が多くありました。
最後に
クレジットカードは正しく使えば便利な道具です。
でも、仕組みを知らないまま使うと、あっという間に家計を圧迫します。
高校生のうちに「カード=借金」という感覚を身につけておくことは、将来の自分を守るための大きな武器になります。
最後までブログを読んでくださりありがとうございます。 #慎一のマネー講座 もぜひご覧ください。
それではまた次回お会いしましょう!